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会津の食文化

会津の食文化は、厳しい気候風土と肥沃な大地の恩恵を受けて、会津独自の食文化をつくってきました。先人たちの知恵と工夫により生み出された食文化は、今日も会津の至るところで受け継がれています。

会津の歴史と郷土料理

流通が発達していなかった昔、海から遠く離れ山に囲まれた会津では、野菜類は漬物として保管され、山菜以外の食材は、阿賀川や只見川を遡上するサケやマス、鯉と言った川魚が人々の重要なたんぱく源でした。
一方、新鮮な海産物の入手は難しく、北前船等を経由して阿賀野川沿いより運ばれてきる保存性のよい干物が中心でした。そのため、会津では山間地という地理条件を背景とした保存食を活用したものが多く、代表的なものはニシンの山椒漬、棒タラの煮つけ、冠婚葬祭には欠かせない” こづゆ”(具材として欠かせないホタテの貝柱)、桜肉、鯉のうま煮等として料理され、現在も郷土料理として受け継がれ、独自の食文化を形成しています。

土産土法と会津の伝統野菜

“地産地消” という言葉を良く耳にします。
これは、その土地で採れた農産物をその土地で消費するという意味です。さらにその土地のその季節に採れた農産物をその土地に伝わる独自の調理方法で料理して食べることを、” 土産土法” と言います。このことは、旬のものを旬の時に美味しく食べるということであり、昔からその土地の地形、気候、風土にあった食材が生産され、その土地の郷土料理として親しまれてきました。

ここ会津地域は、地理的特性から冬は降雪量が多く、その雪解け水が豊かな土壌を生み、四季の寒暖差が農作物のうま味をつくりだす野菜作りに最適な土地です。会津の気候・風土の中で育まれてきた会津伝統野菜を会津ならではの調理方法・味付けで旬に食する。私たちは会津の食文化を次世代にも受け継いでいきます。

会津伝統野菜
雪中あさづき
雪中あさづき
(せっちゅうあさづき)
12月上旬~4月中旬
雪の中で育った、香り豊かな会津の春の味です。酢みそ和えは絶品です。
荒久田茎立
荒久田茎立
(あらくだくきたち)
3月中旬~4月中旬
春一番の甘くて柔らかい茎立菜で、会津若松市町北町の荒久田が発祥の地です。

あいづ食の陣
極上の会津